2018.03.31
今回はドイツの名車、アウディです。
右フロントを接触後、リヤードアとクォーターパネルも損傷しています。
この車は軽量化のためにボディがアルミでできています。
修理対象箇所のフェンダー、ドア、クォーター全てアルミ素材です。
修理代をおさえるために、アルミのリアクォーターを修理します。
ドア、フロントフェンダーの修理は通常の作業(新品交換)なので今回は省略します。
リアクォータの板金をメインに今回は書きます。
外見ではわかりにくいですが、ホイールハウス内部から見ると、写真の様にインナーとアウターが衝撃で
はがれて、大きく隙間があいて変形しています。
まず開いているところをあわせていきます。内部から油圧のジャッキで押し出します。
衝撃で元のリベットが外れて穴が開いています。
欧州車はボディにアルミ素材が多く使われ、あらゆる所に特殊なリベットが使われています。
ベンツなどは頭にベンツの封印があり、一般的に建築現場で使われているリベットとは大きく違います。
取り付けるためのリベッターも下の写真のように特殊なものです。
※このリベッターは下穴を開ける必要がなく、穴あけ→リベット作業ができる優れものです。
粗出し後、インナーとアウターを合わせてリベットで接合します。
アルミ溶接とリベットでアウターとインナーを固定します。
その後、引き出し板金をします、その為にアルミ専用の溶植機を使ってアルミのピンを植えつけます。
テコを利用して鋼板が破れないように慎重に引き出しを進めます。
板金が終わりました。
ドアーを仮付けしてチリを合わせます。
後はアルミ専用のパテを使ってサーフェーサーまでの作業です。
全ての支度が終わると塗装作業です。
ドアー、フェンダーは裏側も同時に塗装するためにボディから外して塗装します。
自動車のダウンサイジングがトレンドの今般、アルミ修理に対応できる会社であることが必須と考えています。
当社ではアルミパネルを修理するための専用工具、専用修理場所も用意しており、交換が必要なダメージでも
綺麗に修復できるケースもありますので是非ご相談ください。