2018.03.31
コペンの色替え全塗装をしました。
ご夫婦でコペンを愛用されているW様、今回は奥様のコペンを作業させて頂きました。
風雨により痛んできたグリーンのボディの修復も兼ねて、思い切ってマツダのソウルレッド(カープの赤)に!
わざわざ三次市(車で2時間弱)から数回ご来店いただきました。
Before
After
実は座席シートがおしゃれな赤なのです(もともと)、ボディと色合いが合ってとてもいい感じです!!!
ヘッドライトも磨きで綺麗になったのが写真でも分かると思います!
さて、ここからは修理過程をご紹介いたします。
先ずは分解からスタートです。
ネジで外れる部分は全て外して作業をします。
コンバーチブルなのでルーフも取り外し可能です。
この頃の鋼板は防錆鋼板ではなかった為に下回りの腐食が激しいです。
車体防錆寿命の長期化で鋼板の最近は溶融亜鉛めっき(GA)等の方法でサビにくくなっています。
全ての外板部品を外します。
ルーフが取り外せる構造なので複雑になっています。
ルーフとトランクを外しています。
リヤースポイラーも塗膜が剥げてきています。
次はドアの部品を外して、ドア本体もボディから外します。
ガラス周りのウェザーストリップも外します。
一度外すとこれまで馴染んでいたものが変化して水漏れを起こすので厄介です。
作業中に室内が汚れないようにカバーをします。
外した部品の付属品をはずし、くたびれた塗膜を剥離しサーフェーサー仕上げをします。
凹みやキズも修理していきます。
フェンダー下部も切り継ぎで修理を進めます。
ボディの錆びて穴の開いているところは切り取って新たに鉄板を溶接をします。
サイドステップはポリパテ仕上げ後にチッピングコートで仕上げます。
ホイールハウスの継ぎ目は防錆シーラーを塗って水の浸入を防ぎます。
ほとんど板金、錆び取り作業は終わり、水研ぎをして塗装作業に入っていきます。
エアーサンダーで研いで小さな傷を見落とさないように水研ぎ、空研ぎを進めます。
いよいよ塗装作業です。グリーン→赤のパール(透明度の高い色)に塗る時は一度赤系統の濁った色を
下吹きします。(確実にグリーンの色を消す為に)
全て下吹き塗装後に仕上げの色(注文された色)を塗ります。
パーツを塗装しながらボディも塗装します。
特別大きな特注ブースなので部品もボディも同時作業ができます。
同じ様に下吹き、仕上げを繰り返します。
ボディ、全てのパーツも完了しました。
乾燥後、組付け作業に入ります。
組み付けは超ベテランの平野さんです。
確実な仕事ができるのでみんなからの信頼も絶大です。
徐々に組付けられています。
次は磨き作業です。磨いて、磨いて。
作業者は実習生2年生のディンフー君です。
完成です!
私は納車に立ち会えず、W様の反応に立ち会えず残念でした。
スタッフによると、喜んでいただけたと感じたと言っておりましたので、よかったです。