2017.11.21
こんにちは!
今回はバックしている時に右後ろをぶつけてしまったオデッセイです。
おそらく右後ろにあった障害物が見えなかったのでしょうか、リアクォーターの凹みの大きさが
その衝撃を物語っています。
この規模だと、通常、予算のことを考えなければ(保険修理など)リアクォーターは交換します。
リアクォーターパネルは溶接パネルなので、交換するには切断と溶接をする必要があり、かなり
大きな作業になります。(したがって値段も・・・)
今回はお客様のご希望(予算等)により、リアクォーターパネルを交換せずに板金修理をしました。
以下、修理過程をご紹介いたします。
Before リアクォーターパネルとリアバンパーに大きな隙間ができています。
After
ここからが修理過程になります。
リアバンパーを外したところです。かなり凹んでいます。
凹んだ箇所を引き出す作業です。
裏側から叩くことができない箇所なので、引き出し板金です。
鉄製のクリップを溶着します。
この機械はフレーム修正機ではなく、外板鉄板用の修正機のようなものです。
テコの力でダメージ部分を柔らかく引き出すので鉄板が破れません。
しかも確実に元位置まで引き出すことができる優れものです。
過去の車は内側の内張りを外せば車内側からたたき出すことができましたが、最近の車は内部に
様々な装備品が装着されているので殆どの場合、手も工具も入らないので、このような設備が
必要になっています。
一番硬くて丈夫なラインを引き出すことができました。
後は周辺にできている歪み、凹みをとる作業になります。
鉄板は手を加えると伸びが発声します、この伸びを除去しなければなりません。
下図のように電気を瞬間的に流してお灸を据えると鉄板がびっくりして縮む力が発生します。
そうやって伸びを解消していきます。
元バンパーを使って高さ、ラインを確認しながら作業を進めます。
さすがベテラン、損傷部分を見事に最小の範囲の板金で仕上げました。
技術の無い人がやると板金部分が倍に広がります。それだけパテの範囲も広がることになります。
脱脂をして板金パテを塗ります。
元のバンパーを使って高さ、ラインを合わせます。
今度はより極めの細かいポリパテで仕上げます。
~今回は板金作業が特徴的でしたので、塗装作業は割愛致します~
塗装後は組付け、磨き、完成です!
リアクォーターパネルを交換した場合のお見積り ・・・ だいたい33万円
リアクォーターパネルを板金した場合のお見積り ・・・ だいたい22万円
なんと約11万円も割安にご提供できました!
クォーターパネル交換するためには、内張りをはがしたり、ガラスを外したり、とても大掛かり
な作業になります。それらの作業が削減できるぶん、お安くご提供することができます。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。