2017.03.16
マツダのアテンザ、全塗装させていただきました。
マツダの新色(46G-マシーングレープレミアムM)に色替えをしたいとのオーダーでした。
明るいシルバーメタリックから、濃いガンメタに。
ガラッと雰囲気が変わって、かっこよく生まれ変わりました。
Before
After
まずは分解作業です。
バンパー、フェンダー、ランプ類、、、全て外していきます。
4枚のドアーを外して、更にドアー内部の部品も全部外します。
リアガラス、フロントガラスも外します。
外板をすべて外しました。
今回はエンジンルームも塗り替えるので、車体からエンジンをおろします。
エンジンをおろすこと自体も慎重・大変な作業ですが、作業途中、エンジンがない車体を移動させるのも
一苦労になってきます。みんなで押して移動させます。
エンジンルーム内の機能部品、配線、配管の縁切りがこれまた大変です。
配線の接続部分はカプラというプラスチックで出来ていますが、精度の良いつくりになっていて接合しやすく
外れにくい構造です。それらを外す作業なので、壊さないように慎重に進めます。
外すことができるところは徹底的に外します。外すことができないところはマスキングで。
エンジンルーム内の塗装を先に行います。
エンジンルームの塗装が終われば、再度エンジンを乗せていきます。
エンジンルームが終わったら、ボディをすすめていきます。
室内に粉が入って汚れないようにフィルムで保護します。
エアー工具で擦り込んで、さらに、よりきめ細かに仕上げるために水ペーパーで研ぎます。
ドアーサッシは黒の艶消しシールが張ってあります。
剥ぎ取るにはヒーターで熱してやわらかくして、剥ぎ取ります。
準備が出来たら小部品から順番に塗装していきます。
ボディはルーフだけ先に塗装をします。(より綺麗にするために小面積ずつ仕上げます)
当社自慢の特大ブース(通常の倍のブース)に入れて塗装してきます。
一度に塗る点数は多いですが、ゴミの付着・ムラが出来ないように1点の塗り面積は狭く塗っていきます。
塗り終わると60度の熱風乾燥で、予備乾燥をします。
乾燥用の部屋に移して70度の熱で40分乾燥します。
部屋全体を熱するので、たくさんの部品をいっきに入れて一度に多くの乾燥をします。
この設備を導入するまではドアーとかボンネットを一枚一枚、赤外線乾燥機で乾燥をしていために熱効率にも
ロスが発生し、時間と電気代が莫大にかかっていました。この乾燥部屋を作って一度に乾燥をムダなく進める
ことができるようになりました。
またペインターは乾燥させている間に、他の車の塗装を同時並行で進めます。
乾燥が終わり、組み付け作業に移ります。
アンダーボディも錆が出ないように、防錆処理(右下の材料)を施します。
見えないところまできっちりと。フレームの孔から内部に吹き付けて下回りも完璧に防錆しました。
トランクまわりのパーツを取り付けて、、
ガラスを取り付けて、、、
ボディ磨きです。
おなじみ、「磨きの申し子」、タカオくんです。
どんな小さなゴミも見落としません。
完成でーす!
お客様に喜ぶ顔が見れたら嬉しいです!
最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。