2017.03.21
バンパーの修理は、我々の業界で一番多い類の修理内容(対象物)かとも考えられます。
そもそも「バンパー」という単語の意味は「衝撃や振動を和らげる緩衝装置のこと」と言われています。
何かに「ぶつかる」前提のものなんですね。
何かにぶつかった時に、車体や搭乗者を守ってくれる、ありがたい存在です。
そんなバンパーの修理事例をご紹介いたします。
バンパーの素材は樹脂(プラスチック)です。たいていのスリキズや凹みは修理できます。
今回はトヨタのアクア、フロントバンパー:スリキズ、リアバンパー:穴あき、でした。
フロントバンパーは補修で修理、リアバンパーは穴を塞いで修理塗装をします。
Before フロントバンパーのカドにスリキズがあります。
Before リアバンパーにキズが多数と、一部は穴があいています。
折れ線が入るほどの力が加わっています。
まずはドライヤーで樹脂を温めて加工しやすくします。
硬い木やヘラで押し出します。破れて穴があいているところも熱を加えて形を整えます。
裏側 表側
アルミの網をバンパーと同じ樹脂(溶接棒)を使って溶かし込んで穴を埋めます。
同じ材質なのできれいに溶け込みます。後は不要な部分を削り落として仕上げます。
フロント部分は研ぎ込んでサーフェーサーで充分修正できます。
リアバンパーは歪みがあちこちにあるのでよく調べて研ぎ込みます。
穴を埋めたところはポリパテで仕上げます。サーフェーサーで下地処理を進めます。
800番のペーパーで研ぎ込みます。
マスキングをして、塗装室で塗装をすすめます。
乾燥後は組み付けて磨き作業です。
完成しました。バンパーが綺麗になると全体的なイメージも綺麗に見えますね!
この程度の作業内容でしたら、部品も不要なので1日あればOKです。
気になる箇所があれば、是非相談してみてくださいね!
最後まで閲覧いただきましてありがとうございます。