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修理実績

2020.03.06

広島市 I様 昭和43年式の初代トヨタ・パブリカを板金塗装修理しました

ご縁あって、また名車の修理に携わらせて頂きました。

 

この車は1961~1969年に生産され、今から約50~60年前の車です。

一家に一台が当たり前ではなかった時代の日本において政府が「国民車構想」を掲げ、

当時の技術と知識の集大成、日本のモータリゼーションの先駆けとなった車ということです。

ちなみに「パブリカ」という名称は、当時の流行だった「一般公募」によるもので、

「パブリック・カー」から造られた名前だそうです。

(Wikipedia調べ)

 

そんな貴重な車を大切に乗られているユーザーさんでした。

いわゆる旧車ですが、旧車の修理で困ることは、部品の供給がないことです。

 

今回の事故は左サイドで、特にドアはかなり大きな凹みです。

通常ならドアは部品交換レベルですが、部品供給がないため、全てを板金修理で行いました。

 

↓修理前の写真

 

 

 

 

 

 

 

 

先ずは板金工程からです。

板金職人の七つ道具、ハンマーを使って凹みの粗出しをしていきます。

 

昔のボディには外板の強度を上げるために、段差やラインが入っています。

その復元はとても難しい作業です。

最初の粗出しの良し悪しが、ラインが生きるか死んでしまうかを左右する、重要な作業です。

 

今回、板金作業をしているのは、この道45年、板金の達人、菅原常務です。

この人にできない板金は無いと思います。

 

 

 

 

最初の板金作業がひと段落して、モールやガラスなどの分解を行っていきます。

 

 

 

 

 

旧塗膜をやすりで研いで、素材の鉄板肌を出しています。

長年にわたり、補修の積み重ねなどがあり、一度それらを取り除いて作業を行います。

 

 

 

 

 

今回の事故とは関係ない箇所ですが、ユーザーさんの大切にされている思いに応えるべく、

右リアクォーターのキズをサービスで修理させて頂きました。

 

 

 

プライマーを塗布します。

プライマーにより、密着性と防錆効果が得られます。

昔の鉄板は防錆鋼板ではないので、この工程も重要なものです。

せっかく綺麗に塗装しても、後々に内側からサビが出てきてしまいます。

 

 

 

 

 

板金パテを塗布して、研ぎました。

 

 

 

ポリパテを塗布して乾燥させました。

 

 

 

 

 

そして、サーフェーサーを塗布しました。

 

 

 

 

 

上塗り塗装の前段階まできました。

サーフェーサーを研いでいきます。

作業しているのは技能実習生のズン君。

実習2年目のズン君は賢くてハンサムです。

 

 

 

 

 

サーフェーサーを研いで下地が完成しました。

マスキングをして、塗装ブースで準備完了!

 

 

 

 

 

塗装作業です。

今回作業をしているのは広島大学法学部を卒業したベテラン塗装職人、小塩さんです。

フェラーリやマセラッティから軽トラックまで完璧な仕事をこなします。

当社の日本一ペインターを指導した先生の一人です。

 

 

 

 

 

 

 

塗装が終わり、乾燥させたら組付け作業です。

 

 

 

そして最終仕上げの磨き作業です。

今回作業をしているのは、高卒2年目、この間成人式を終えた期待のルーキー村田くんです。

(少しカメラを意識している様子です)

 

完成です。