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修理実績

2020.03.09

ダットサントラックを全塗装しました

今回の修理はとんでもなく時代をタイムスリップしたような、昭和初期の車を修理致しました。

三丁目の夕日という映画に出てくるスズキオートさんのお店に登場しそうな、

日産のダットサントラックです。年式は不明ですが、とんでもなく古い車です。

 

数年前まではエンジンも始動したそうですが、今はギアボックスがサビついてしまっていたり、

動く状態ではないようです。オーナー様は最終的にはエンジンが動くようにしたいようですが、

先ずはサビを処理して見栄えをよくしたいとのご要望です。

 

鉄板はサビてボロボロ、なんと所々に木材が使用されています。何とか挑戦をしてみました。

 

着工前

 

 

 

 

 

 

完成

 

先ずは分解しながらサビを落としていきます。

 

フロントグリルは鉄板を切り抜いて加工されています。

ボンネットも加工するには大変難しい構造になっています。

当時の職人さんはすごい技術を持っていたと想像します。

 

錆と腐食がひどい状態です。

荷台床は木材が使われています。

フェンダーの空気取り入れ口の加工も、大変技術の要る構造になっています。

 

ドアーの内張も段ボールに薄いビニールが貼られています。

 

ドアー内部には至るところに木材が使われています。

当時、この車を完成させるには大工さん、テント屋さんも参加したのでしょう。

 

 

配線、配管も時代を感じます。

漏電、ショートも頻繁にあったのではないでしょうか。

 

とにかく塗料、サビを落として鉄板だけ状態にします。

 

剥離したら溶接、プライマー、板金パテ、ポリパテを塗布していきます。

形を整えながらサビが出ないように処理を進めました。

 

 

車全体にポリパテを塗り、綺麗に研ぎ落して表面をきれいにします。

 

 

全てのサビを取って、ヒズミを直したら、防錆防水シーラー、アンダーコートを塗ります。

下準備が終わって、上塗り塗装に入っていきます。

 

 

 

荷台床にも新しい木材を用意しました。

 

組み立て作業です。

 

 

 

 

 

外側はほぼ完成しました。

今回はここまでの作業を依頼されていましたが、ここまで蘇ると動くようにしたいと思われるのは

自然なことで、、、ハンドル(タイヤ)を動かすギアボックスはサビ付いて、配線も配管も心配です。

エンジンは2サイクルですがキャブレターもサビ付いて、、、復活は無理かなと思うようなレベル

ですが、当社には内燃機関にめっぽう強い社員がおります。

その社員が目を輝かせてやらせて欲しいと分解作業に入りました、多少時間はかかるでしょうが

近いうちにエンジンが復活して走行ができるようになると思います。

 

追伸、当事例を書き始めて3日目にして、ギアボックス、キャブレターのオーバーホールが終わった

ようです。エンジンの復活も間近のようです!