2018.05.13
今回はあのスズキの名車、カプチーノを色替え全塗装させていただきました。
Before
After
さて、作業過程をご紹介いたします。
今回のお車はいたるところが経年劣化して、ルーフをはじめ全ての塗膜が痛んでいます。
ボディの継ぎ目のシーラーが悪くなったり、ヘッドライトもレンズ表面がくすんでいます。
このヘッドライドが最後にはピカピカ新品みたいになります。
まずは分解からスタートです。
毎度のことですが、弊社の全塗装では全てのパーツを車体から取り外して作業します。
取り外さずにマスキングで行うと細部まで塗装が行き届かない恐れが考えられるためです。
せっかくですのでトランクのウェザーストリップも部品が手に入れば交換したいものです。
部品を外してみると、塗膜の剥がれ、サビ、汚れ、水漏れ等が次々と出てきます。
ドアーも内張り等を外してボディから取り外します。
室内が汚れないようにシートで覆います。
キズやヘコミを板金してパテ処理を行います。
ボンネットの塗膜を剥ぐのに、薬品を使って剥離します。
薬品使用後は丁寧に水洗いします。
サンディングの後でサーフェーサー処理を行います。
すみずみのサビや汚れを落として、シーラントを入れ替えます。
サフェーサーは上塗り塗料の色が「とまり」易い色のサーフェーサーを用います。
グレーのサフェーサーは白や黒に塗り替える時は問題ないのですが、今回のような色の時は避けたいです。
今回は赤っぽい色のサフェーサーを使用しています。
旧塗膜を剥離するとヘコミや板金跡が出るので再度板金をして仕上げます。
剥離が終わった部品もサフェーサー塗布後に板金処理をします。
小パーツも全てサビ、汚れ、キズを修理して仕上げます。
ドアーの塗膜は全て剥離しました。
全ての部品の下処理が終わりました。
サンディング、水研ぎをしたあとに塗装ブースで仕上げていきます。
以前にもご紹介したことがあると思いますが最新鋭の水性塗料乾燥機を保有しています。
これまでの乾燥方法では考えられないスピードで乾燥が完了します。
湯気が出るほどのスピードで乾きます!(社長談)
外板パネルはパネルごとに丁寧にセッティングして塗装します。
各パネルの細部まで塗装できるので、車体から外さない塗装と比較して、より綺麗な仕上がりになります。
スポイラー等の部品は黒、黒の艶消しで塗りわけます。
ヘッドライトも表面の旧樹脂を剥離して、新たに特殊なクリヤーを塗装します。
最近の車のヘッドライト表面の劣化は少ないですが、以前の車には結構みられる現象(黄ばみ、くもり)です。
この処理をすることで新車時の明るさがよみがえります。
ヘッドライトの状態によって、フロント周りの見た目の印象は大きく変わってきます。
塗装を乾燥させたら組み立てていきます。
クリップ、ネジ、配線、いずれも元通りにしていかないといけませんので車の知識が必要です。
弊社では1メーカーではなく、様々なメーカーの車種を入庫いただくので、多岐にわたった知識が求められます。
作業をしているのは当社1、2を競う車好きのウラガミくんです。
花粉シーズンだったのか、鼻にティッシュをつめております。
(鼻水が垂れてしまわないように配慮しているということでしょうか)
ルーフは取り付けるまえにしっかり磨きます。(取り付けたあとだと磨きにくくなるため)
磨き作業は実習生のトゥアン君、ヴォン君です。
完成しました!
お客様に喜んでいただけるといいな、と毎回思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。