2015.03.05
フレーム構造車の大破修理の事例です。
車の構造は大きく分けて二つに分類できます。
フレーム構造車とモノコックボディです。
最近の乗用車は殆どがモノコックボディで製造されています。
従来の乗用車やトラック、大型車はフレーム構造になっています。
今回のように、フレーム構造の車が大破した場合はボディ部分とフレーム部分を切り離して修理をする必要があります。
ボディ部分とフレーム部分を分離します。
この車のフレーム部分は損傷が激しいため、新品と交換します。
完成後に陸運局に持ち込んで車体番号の打刻も必要になります。(滅多にしません)
フレームについているすべての部品を新しいフレームに移植します。
部品の移植作業中です。
ボディ部分はすべて取り換えるわけにいかないので修正、板金、部品取替えを行います。
ボディ全体がねじれているため、ジグタイプの修正機を使って修理します。
弊社が保有しているグローバルジグを用いて寸法のずれを計測して、正規の寸法通りに直します。
前後左右、高さ、長さを計測し、1ミリの狂いも残りません。
ダメージ部分を切り取って、新しい部品を計測しながら溶接作業を進めます。
新しいフレームとボディをドッキングします。
↑これと同時作業で、フード、フェンダー、ドア等一式を塗装します。
全ての部品を組み付けて完成です!
組み付け後は、打刻、アライメント点検、走行テストを行い、洗車をしてお客様へ納車します。