2015.05.13
みなさん、こんにちは!新和自動車の荒光です。
今年は823年に一度のメモリアルイヤーだそうです。
5月に金曜、土曜、日曜がそれぞれ5回存在する!という年です。
823年前は1192年、そう「イイクニつくろう鎌倉幕府」の年です。
関西では大改革が進みそうな予感。
幕府ができるほど・・・とまでは言いませんが、良い年にしたいものですね!
(すべて人から聞いた話で整合性は確認していません)
さて、今回は大破したフィットの修理事例を掲載いたします。
(大破事例はHPに掲載するのに、正直労力を要します(・_・;)
が、「こんなに大破した車もきっちり修理できる新和自動車」を紹介したい気持ち一心で頑張りまーす!
(私はホームページに載せるだけですが・・w)
先ずはビフォーアフターから★
【ビフォー】
【アフター】
先ずは「修正機」にセットして分解作業から始めます。
骨格まで損傷が波及している車はこの「修正機」に「固定」したうえで作業をします。
のちほどの「粗だし」「引き出し」作業につながります。
↑右の写真は左後部座席の足元の部分です。入力(衝撃)が大きいのでここまでシワが波及しています。
↓トランク部分も大きく変形しています。
粗だし、引き作業をおこない、内部応力を除去します。
↓このチェーンはなんと20トンの力を発揮して、押しこめられた車体を引っ張り出します。
事故の状況から力が加わった方向(入力方向)を詳しく分析して、上下左右に引っ張ります。
粗だしが終わったら、損傷パーツをトリルで切除します。
新品部品を仮つけして、「取付位置・隙間・立てつけ」を調整します。
ここで数ミリでもズレが生じると最終的な組み付けに大きく影響するので慎重です。
難しい作業だけど、修正担当者にとっては一番の腕の見せ所です。
ちなみに、このような修正・溶接作業ができる担当者が弊社には10名以上在籍しています。
位置が決まったらSW溶接です。瞬間的に大電流を流して溶接します。
↑こんな感じです。
↓ボディ接続部分はCO2溶接(炭酸ガス溶接)で接合し、接合部を滑らかに削り平らにします。
溶接した場所を防錆(さび止め)して、綺麗に仕上げます。
さらに溶接個所をパテで表面仕上げをします。
そして、水漏れ防止のシーラーを塗布します。
脱脂作業をして、さび止め下地サーフェーサーを塗ります。
赤外線乾燥機でよく乾かします。
ここまでが弊社では「修正担当者」の作業になります。
ここからは塗装前の下処理(サンディング作業)になります。足付けとも言います。
このサンディング作業も非常に仕上がりに非常に重要な作業になりますが、
弊社ではこの工程は優秀なベトナム人実習生(社員紹介ページ参照)のみんなが担当します。
機械の入らないところはすべて手作業です。
フロントドアは今回の事故で波及はなかったパーツにはなりますが、リアドアを塗装するため
フロントドアまで塗装を「ボカシ」て一目で色違いを分からなくします。
塗装のためのマスキング作業です。ここもベトナム実習生の担当です。
パーツも同時に塗装ブースに入れて、いっきに塗装します。
塗装作業!
ちなみに弊社ではこの塗装ブースを5基備えています。
常時5名の塗装担当者がブースを使用して一日にたくさんの車を仕上げます。
乾燥後、磨き作業をして組み付けします。
弊社では完全分業制をしいているため、磨きと組み付けもそれぞれ数名の担当者が待機しています。
完成検査ラインを通して、車内外を洗車、作業完了です!
車内に粉末が散らないように十分に配慮して作業は行いますが、きっちり社内も掃除をします。
以上、有難うございました!
P.S.
この記事を書いている途中、全体の4/5ほどまで進めたところで、、、、
パソコンがまさかのフリーズ!!!
やむなく、というか最後は勝手にIEがダウンしてしまいました。
、、、心臓が止まるかと思いました。
こまめに保存することですね。
荒光亮太