2015.11.28
右フロント 1時方向の入力で、見かけよりも大きな力で破壊されています。
右側フロントフレーム交換、フロントフロアーの修正が必要です。
ビフォー
アフター
衝撃は車体の上部だけでなく、下部に集中しています。
まずは外装部品の取り外し→フロントガラス→室内・・・更にエンジン、配線配管→サスペンション
ダメージ箇所の把握と安全に修理するためにほとんど全ての部品を外します。
ミリ単位で修正可能なジグ修正機で測定、目視でダメージ箇所を確認します。
損傷が及んだ箇所を把握できたら、引出作業と壊れた部品を切り取る作業に入ります。
引き出し作業が終わり、旧部品を取り外したら新品部品仮付けしていきます。
メーカーの寸法図通りの位置に合わせて仮付けをしていきます。
仮付けで正確に位置を決めたら、溶接作業にかかります。
溶接は炭酸ガスアーク溶接とスポット溶接機を用いて作業をします。
フロントの骨格部位はほぼ完成です。
溶接部位、凹み部位をハンマリング、パテ仕上げをします。
エンジンルームはもちろんですが室内側も事故の形跡が残らないように仕上げます。
水漏れや錆びが出ないように自動車メーカーと同じシーラーを使って防錆処理をします。
外側のシーラーは特に重要です。更に防錆のためのサーフェーサーを塗装します。
仕上げのボディ色を骨格に塗装します。(↓写真左)
アンダーボディは特別な樹脂を吹き付けます。防錆、防音、防腐を兼ねています(↓写真右)
室内も同様に仕上げて、組み付けにはいります。まずは配線からです。
一部を組み付けながら、ジグ修正機から降ろします。
板金修理を進めている間にメカニックがエンジンを修理します。
修理済みのエンジンを組み付けます。
エンジンを下に置いて、ボディを降ろす形で組み付けます。
エンジンが乗ると機能部品取り付けを進めます。
サスペンションも室内のインストルパネル、ステアリング・・と組み付けていきます。
同時にドアーのキズの板金、取替パネルのフェンダー、ボンネット等の塗装作業も進めていきます。
ボンネットの裏側と表側は色が違うので2色塗りになります。
最初に裏側を仕上げた後に表側を仕上げます。
部品の塗装は完了です。 ボンネットの取付ヒンジです。
乾燥後、順次ボディーに組み付けていきます。
組み付けはほとんど終わりです。
フロントガラスを取り付けます。
小さなゴミ、ブツを目の細かいペーパーで擦り落としてコンパウンドで磨きます。
綺麗になるまで繰り返します。
終わりました。
クーラーガス、冷却水、ウオッシャー液、オイルを補充します。
最後にタイヤの曲りなど狂いをチェックします。4輪アライメント点検です。
完成~♪
とてもたくさんの工程を経て元通りにします。
安心して乗って頂ける様、もっと技術を磨いていきたいと常に考えております~