2015.11.30
現在の車はCO2削減のためと燃費性能アップなどのためにボディの軽量化が進んでいます。
多くの樹脂製品を使いながら、外販パネルを薄くして車両重量を軽くしております。
外販パネルを薄くしても乗員の安全第一に考えられています。構造に様々な工夫が施されており
安全な車が作られています。
鉄板については超高張力鋼板と言われる薄くて丈夫で、しかも錆びない素材が使われています。
大変優れた素材ですが。。。
私たち板金をする立場としては、、、
οドアーの外販パネルが修理の過程で熱を加えることができない材質になっている
ο板厚が薄くなって歪みがでやすく、大きさによっては修理できないケースもあります
今回のケースも昔であれば、ガスを使って修理したケースですが、当社では熱影響の出にくい
ハンダを使った修理を奨めています。
線傷の部分の塗料を削り落としてハンダを塗りつけます。
更に引き出した部分をハンダ付けして少しずつ引き出します。
一度に引き出しすぎると、今度はその部分が高くなってさらに難しくなります。
鉄板に歪みが出ないようにゆっくりと時間を掛けて直します。
経験と高度な技術が求められます。
歪みが出ないように仕上げると、最初は張りを持たせるためのパテを選びます。
次は目の細かいパテで仕上げます。
サーフェーサーまで仕上がりました。
次は塗装工程です。
室内やドアー内部に塗装ミストが散らないようにドアーは外して塗装を行います。
塗装完了
乾燥→組み付け→磨き
完成です♪
ちなみに社長は弊社立ち上げ前は、とある自動車メーカーで板金工を経験しました。
当時は平らな鉄板から手作業で折ったり、曲線を作ったりして、自動車のボディーを作っていました。
新和自動車は、その経験を生かして作った会社です。
高度な板金技術を伝承して、今後も変化し続ける技術にも対応し、お客様に喜ばれる会社を存続させていきます。