2015.09.29
綺麗な新車も、悲しいかな、月日がたてば劣化してしまいます。
中でもボンネット、ルーフは特に夏の直射日光、冬の雪、霜など風雨にさらされます。
今回はボンネットの塗装がひどく劣化してしまったケースの再塗装修理です。
Before
After
長い間、風にさらされたために塗装表面のクリアーが塗膜と分離してはがれています。
クリアーは下の塗膜を保護して艶を出す役目があります。
こういう状況になると、いったん塗膜をすべて剥離し、板金~下処理の作業が必要になります。
まずはボディからボンネットを取り外して特殊な薬品を塗って塗膜を剥離します。
10分位で塗膜が浮き上がってきます。すべて剥がれないので残りを金ヘラ等で剥ぎ取ります。
この時にボンネット表面にキズを付けない事が重要です。
過去の修理跡が出てきました。パテ、旧塗膜を剥ぎ取ります。
改めて板金をして、パテ仕上げを行います。
鉄板の状態で確認すると小さな凹みが結構あるものです。
凹みをとって下地処理(サーフェーサー)を塗ります。
下地の乾燥後、小キズを拾い、研ぎ→油脂、汚れの除去をしたうえで塗装に移ります。
乾燥後に磨き作業です。
ボディに取り付けて完成です。
このように現在の塗膜が剥がれたり、キズがついてもこのように新車同様の輝きが取り戻せます。