2019.02.11
今回はバックをしていて、リアゲートを何かにぶつけてしまったケースです。
複雑なラインがある場所なので、キズの範囲は小さくてもちょっと技術の要る作業です。
完成写真です、綺麗になおっています。
それでは修理工程をご紹介いたします。
むやみに裏側から叩いて押し出すと、歪みはどんどん大きく広がってしまいます。
修理の範囲は出来るだけ小さいほうが車の為にはいいです。
そこで登場するのがこの機械、テコの原理で凹み部分を引き出します。
一番凹んでいる部分(今回のケースは縦に長く)に引き出し用のピンを溶着します。
1つのピンだと弱いですが、これだけ多く付けて引っ張れば鉄板も破れずに引き出すことができます。
外板部分の鉄板は衝撃後に残っている内部応力をうまく除去すれば、ダメージの範囲がとても小さくなります。
最初に的確な判断をして、的確な第一歩を踏み出すことが重要です。
ハンマリング、歪取りをしながら進めます。
裏側(インナー)にも凹みがあるのでこちらも修理します。
板金パテを付けて乾燥させます。
乾燥後、再度研ぎこんで、ポリパテ仕上げをします。
サーフェーサーを塗って、裏側も同じように仕上げます。
水研ぎをしてブースに入れて塗装準備です。
上塗り後、乾燥して磨き作業に入ります。
組付け作業です。
板金箇所がうまくいっているか、両サイドの隙間が一致するかまで細かく検査します。
作業者は超ベテラン、平野くんです。
修理は無理かな?と思われるようなダメージでも相談いただければ案外修理可能なケースもあります。
新品部品にはかないませんが、限りなくもとの状態まで近づけることはできると思います。
お悩みの方は是非一度ご相談ください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。