2016.04.23
今回は自動車ではなく、特殊車両の塗装をご用命いただきました。
弊社の板金塗装技術は自動車のみならず、応用が可能です。
様々の分野で役立て頂きたいと考えております。
今回は地下の深いところで作業するための作業者を運ぶための専用運搬車両です。
※年に数回は一般顧客用のツアーもされているようです。
東広島の自動車設計会社で設計し、東広島の自動車試作メーカーで制作された品物を塗装する作業をご用命いただきました。
地元にこのような素晴らしい会社さんがあるということを大変うれしく思います。
ご連絡をいただいた案件は基本的にお断りしません。
全体完成像はデザイン画で頂き、その通りに塗装します。
品物が大きいので4点のパーツがつながって、大きな1台に仕上がります。
↓デザイン画です。
斜めに上下する車両なので、電車を斜めに変形させたイメージでしょうか。
単純に1色で塗るだけではなく、青と黒に塗り分けが必要なうえに、4分割になっていることが今回のポイントです。
鉄板が切断されて加工された状態で運び込まれました。
まずは塗装ができる状態に下地処理(脱脂、パテ処理)、サンディングを行います。
加工途中でできたスポット痕や、サンダーの痕を確認します。
最初にブラシで足付けをしてパテやサーフェーサーを塗る為の準備としてプライマーを塗ります。
付属部品全て密着をよくする為のプライマーを塗ります。
スポット痕やキズ痕にパテを塗って表面を綺麗にします。
塗ったパテを研ぎ落とします。
サーフェーサー(下地塗装)を塗ります。
内側にもサーフェーサーは塗ります。
乾燥して再度ペーパーで研いで表面を整えます。
一色目の色を塗ります。
1色目の白が乾燥したら、2色・3色(青と黒)の塗装準備です。
慎重にラインを決めて、マスキングをします。
3回目の為のライン決めとマスキングをします。
脱脂をして、3色目の黒を塗ります。
当社での塗装作業は終わりました。
あとは、自動車試作メーカーさんへ納品して組立作業になります。
喜んでいただけるか、また、どんなものが出来上がるか、楽しみです。
以下は自動車試作メーカーさんで組み立てされている様子です。
とても喜んでいただけたようで、よかったです。
また分解して、岐阜のユーザーさんへ納品されるとのことです。
自動車試作メーカーさんで上の写真のように組み立ててチェックを終えた品物は、再度分解したうえで運搬し、岐阜のユーザーさんへ納品になりました。下の写真は最終目的地(岐阜)の現場で設置された様子です。
このように現地で利用されるまでに様々な素晴らしい業者さんの手を介しているということを改めて実感しました。
普段は自動車の事故修理をメインで行っている弊社としては、とても新鮮で日本のモノづくりの素晴らしさを体感できました。
地下深くで活躍する、お仕事のお手伝いをすることができて、とても光栄に思います。