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修理実績

2019.02.08

ジャガーEタイプシリーズ1 色替え全塗装を施工しました (長編です、写真200枚)

大変古い車です。

今回は業者様からのご依頼で、全てのパーツが外された状態で持ち込まれました。

完成したら、かなり高価な車らしいです。

当社はボディの塗装をやらせていただきました。

 

赤から薄い水色に模様替え致します。

サビなどが多数ありとても苦戦しました、その様子をご紹介いたします。

 

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After

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それでは、作業スタートです。

まずはサビているところ、腐食して穴が開いているところなどを探しながら修理方法を決定します。

油汚れ、ドロの付着により、サビがあらゆるところに発生していて、気が遠くなる道のりのスタートです。

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旧塗膜を剥ぐ作業です。

過去の修理の蓄積から、パテや塗料が塗り重ねられており、剥ぎ取る作業はとても重労働です。

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エンジンルームは形状が複雑で、塗料を剥ぐのは根気と時間が求められます。

塗料を剥いでみると、穴や腐食が顔を出してきます。

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ボディが前と後ろで2分割されるので、車体を裏返すことが出来る事が、唯一作業性の良い点です。

※最近の車は裏返すことはできません。

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何十年も前に先輩が修理した跡が現れてきます。

過去の修理技術、材料を想像することができます。

昔に比べてパテや塗料の性能が格段に良くなっていることが分かります。

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車体の底の状態です。

防錆剤は塗布されていますが、長い年月を経ているので、新しく防錆処理、腐食部分の溶接を行います。

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既にサビてしまった所の再防錆は難しいものです。

特別な防錆剤を塗布して、更に防錆メッキをした鉄板を貼り付けます。

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ボンネット部分ですが、過去の鉄板は「展性」、「延性」が現在ほど良くなかったので、

込み入った部分はいくつかの部品に分けてプレスをして組み立てていました。

写真はボンネットとノーズパネル、ヘッドランプハウジングを分解しています。

すべての部品は溶接ではなく、ネジで組み立てています。

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ボンネットの裏側の塗膜を剥離しています。

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今度は表側の塗料を剥がします。

剥離剤(薬品)をかけて剥がしていきます。

塗料の縮み具合から、古い昔の塗料であることが分かります。

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塗料を剥がすと、凹みが顔を出してきます。

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フロントの部品の表も裏も、パーツひとつひとつを丁寧に時間をかけて作業します。

作業をしているのは昨年9月にベトナムから来日した技能実習生のハーイくんです。

日本語も覚えてしっかり者です。

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延々と剥離作業が続いたので、

気分転換にエンジンブロック、ヘッドカバーを先に塗装しました。

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エンジンハンガーと言うか、ブラケットもサビを落として綺麗にします。

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作業をしているのは、ぼちぼち入社1年の高畑くんです。

非常にまじめな好青年で期待の新人、このあいだ成人になったばかりです。

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こちらの作業者は実習生でも超ベテランのヴィエットくんです。

最高のベトナム実習生、リーダーをやってもらっています。

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ボディにはサビ止め効果のあるプライマーを塗って、板金パテを塗ります。

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板金パテが乾いたら、表面を研いで、ポリパテを塗っていきます。

今回のケースでは、小さな凹みあるので、殆ど前面にポリパテを薄く塗布しました。

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パテを研いだらサーフェーサーを塗ります。

今回の仕上げ色は薄いブルーなので、サーフェーサーも同色系のカラーサフを使います。

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付属部品も全てサビを落としました。

小さなネジひとつまでサビを取りました。

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ワッシャひとつひとつまでサーフェーサーを塗りました。

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フロアーはサビが発生しやすいので、特殊なサビ止め、シーリング、アンダーコートで仕上げます。

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ボディはプライマーを塗った後で板金パテを使って仕上げて、更に極めの細かいポリパテを塗布します。

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ボディ全体にポリパテを施工します。

仕上がりの見た目に影響するので、とても高度な作業です。

ベテラン職人でないと、この作業は出来ません。

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研ぎ終わったらサーフェーサーを塗布して研ぎます。(研ぐのも技術が必要です)

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ポリパテの仕上げが終わるとサーフェーサーの仕上げになります。

巣穴を無くすために極めの細かいパテ(拾いパテ)を施します。

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殆どの部品がサーフェーサーまでたどり着きました。

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室内、トランク、フロアーなどを仕上げます。

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部品の裏側から仕上げていきます。

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裏側が終わって、いよいよ塗装本番です。ここまでの道のり、、長かった。

後は並べていつものように塗りすすめます。

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バラバラにした部品を組付けます。

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また部品を裏返して、防錆のアンダーコートを塗ります。

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磨き作業です。

作業者は入社半年のハンサム青年、ベトナム技能実習生のズン君です。

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完成です!

これから全ての部品を取り付けるのですが、中には壊れて使い物にならないものなどがあるため、

その都度、新しく作ったり修理をしながら組付けていきます。

ここから先はご依頼主の業者さんの作業になりますが、ここからまだ1年くらいかけて完成させるようです。

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とても長編でしたが、最後までご覧頂きましてありがとうございました。