2017.06.22
この型のクラウンが好きで中古で購入され、もともとの黒からグレーに替えたいとのオーダーでした。
ボンネットやトランクの裏側、ドアーの内側といった外から見えないところの色もきちんと塗って、
ドアミラーをフェンダーミラーに変更する、というものです。
Before
赤丸のドアミラーをAfterの赤丸のようにフェンダミラーに変更
After
まずはフロント側から分解です。
バンパー、ヘッドランプ、傷がつかないように整理をして保管します。
左右のフロントフェンダーも外します。
次に4枚のドアーも外します。まず外側の部品を外していきます。
ドアー内部の配線等を外してドアー本体もボディから外します。
全てのドアーが外れたら作業中に内部にホコリが入らないようにマスキングで覆います。
ルーフ、ボンネット、トランク等は風雨にさらされて塗膜がクタビれています。
塗膜を剥ぎ取る方法は薬品を使う方法と、ペーパーで剥ぎ取るやり方があります。
今回は塗膜の内部は綺麗だったので表面の塗膜だけペーパーで研ぎ落とします。
うまくやらないと表面が凸凹するので、時間をかけて結構大変な作業です。
古く劣化した塗膜があれば上にいくら良い塗装をしても光輝きません。
化粧と同じで下地が大事です。
最終的にはガラスは脱着しますが、塗装の支度の間は室内を汚さないようにモールだけ切り取って作業します。
凹みは板金後、パテで仕上げます。
脱脂をしてサーフェーサーを塗ります。
サーフェーサーを塗ったら赤外線乾燥で内部まで完全に乾燥をします。
ルーフは乾燥室に入れて70度の熱で40分間乾燥させます。
次はドアーです。小キズを拾ってサーフェーサーを塗布していきます。
全部のドアーの傷を拾います。
フェンダーミラーの孔も忘れないように。
ドアーモールは再使用するので両面テープの張替えです。
旧両面テープを剥ぎ取るのは結構大変な作業です。
モールは数が多いので先に仕上げます。ボディ側の両面テープも綺麗に剥ぎ取ります。
塗装前の最終仕上げの研ぎです。600~800番の水研ぎを使います。
ボンネットの浦、トランクの裏は先に塗装をします。
複数のブースを使ってボディとパーツを別々に塗装します。
ちょっと休憩、、、
全ての部品を塗り終えました。
乾燥後、組付け開始です。
取り外したドアーなどの部品を取り付けます。
ドアーの内部の配線、アウターハンドル、ガラス等を取り付けます。
組付けたあとは磨き作業です。面積が広いので二人がかりでやっています。
最後にガラスを脱着します。
ミラーも取り付け、完成検査をしながら清掃していきます。
完成ーーー!!