2017.01.10
明けまして、おめでとうございます。
今年の干支(十二支)は酉(とり)です。酉の年は“商売繁盛につながる年”だそうです。
酉は“取り込む”と解され、”運気やお客様を取り込める”というものだそうです。
また、風水で有名なドクターコパさんが出演されている、とあるテレビ番組でも
“酉年はもっとも金運が強い年”だとも言っていました。
そんな、なにか良いことが起こりそうな予感な年ですね。
弊社としましても、より良い価値をお客様へご提供できるよう、社員一同、尽力してまいりますので、
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、今年1発目はこれです、節約シリーズNo3!
左リアフェンダーをガードレールで凹ませてしまったプリウスです。
衝撃によって、リアバンパーも取れてしまいました。
これ程度の凹みであれば、通常であれば、リアフェンダーを切除して、新品パネルに交換します。
ホイールハウスのインナー・アウターがかなり破損をしているために、難易度の高い修理になりますが
安くおさえる必要があったため、 リアフェンダーは板金修理をします。
リアバンパーは中古を弊社で在庫にしていたため、ラッキーでした。
↓修理後の写真です
まずはリアフェンダーです。ダメージの箇所を板金します。
このパネルは内側に手も工具も入らないので、全ての作業が外側からの作業になります。
凹んだパネルを引き出すために、ピンスポッターという工具を使って、外板にピン状のものを溶着して引き出します。
当然、熱や火を伴うので室内の内張等は外しての作業になります。硬いところは引き出し工具を使って粗だしをします。
溶着をするために塗膜をサンダーで剥ぎ取ります。
綺麗に剥ぎ取らないと溶着の時に接触不良で穴があいてしまいます。
ピンスポッターで丁寧に形を引き出していきます。
溶着が強すぎると鉄板に穴が開いてしまうので強からず、弱からず、難しい根気の要る作業です。
おおむね形が出来上がったら、板金パテを塗ります。
板金パテを乾燥させます。
パテをより極めの細かいポリパテに替えて表面の仕上げをします。
通常これ位の面積、形状の場合は3回位塗って、研いでの作業を繰り返します。
パテ仕上げが終わったらサーフェーサー(下地塗装)仕上げです。
在庫にあったバンパーの小傷を修理して、塗装です。
この車のボディカラーは色合わせが難しい2コートパールなので色違いが起きないように隣接パネルを使って
ぼかし作業を行います。
乾燥後、組み付け作業をします。
今回の車の板金を担当したのは、この二人です。
どんな事故車も直してしまうベテランのタケシさん(写真左、青いつなぎ)と、愛媛県出身で広島の大学を
卒業して入社し修行中の神野くんです(写真右、白いつなぎ)。
リアバンパーを傷つけないように一緒に持って、「せーの」でリアバンパーを取り付けています。
さて、ここで登場するのが“磨きのプロ、高尾さん”です。
繁忙期には夜な夜な残業をしてくれて、誰もいない工場から「ウィーン」と磨きの音が聞こえることから
“磨き妖怪”といわれているとか、いないとか。※「楽しいジョークで」です。決して悪口ではありません。
隅から隅まで納得のいくまで磨きます。
完成しました。もはやどこを修理したか、わからないレベルだと言っていただきました。
今回のポイントはなんといっても「部品代ゼロ」です。
以上、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。