2016.01.13
今回のご依頼の車は約20年前のヨーロッパの名車です。
同色での全塗装をご用命頂きました。
保管状態もよく、手入れも行き届いているので、施工前もとても綺麗な状態でした。
(お金をかけて、全塗装するほどではないのでは、、、)
しかし、こだわりのオーナー様の熱意に打たれ、心を込めて施工させて頂きました!!
現在の塗り肌を滑らかな肌に変えて欲しい、という難易度の高いオーダーも承りました。
Before
After
正直なところ、写真では違いが分かりません。それほど施工前の状態が良かったです。
それでは、修理の流れを写真で見てください。まずはシート、ハンドル、室内の保護をして
ボンネットを外し、フロントパネルも外して、今回はボンネット裏側も塗装するのでインシュレー
ター(防音防熱カバー)も外します。
左右のフロントフェンダーも外します。
ドアーの付属品もすべて外し、ボディからすべてのドアーを取り外します。
リアー回りの部品もすべて外しました。
ガラスもホコリ対策のため、塗装の前に外します。
作業中のホコリ等で室内が汚れない様にビニールシートで覆います。
シールテープをゴムのローラーで剥がします。
塗膜まで傷つけないように慎重に作業します。
わずかに汚れが残る程度に剥ぐことができました。
シリコンオフで残りの汚れ、シミを取り除きます。
ボンネットの先端部分にブリスターが出ているので旧塗膜を削り落とします。
小キズも修理し、下地サーフェーサーを塗ります。
トランクリッドも擦りキズを修理しました。
ドアーアウターハンドルもボディ色に塗装します。
ホイールもタイヤを外して再塗装、油脂分を除去するのが大変です。
樹脂の部品を塗装する時は塗料が剥がれないように特殊なプライマーを塗った後に下地サーフェ
ーサーを塗ります。
第一弾の塗装として先ずルーフ(屋根)を塗ります。
ルーフが乾燥してからの残りのボディを仕上げます。
一度に塗る範囲は小さい方が肌も綺麗になり、ゴミ、ホコリの付着も最小限に抑えられます。
サンルーフやほかのパネルも。
全ての部品を塗装しました。後は乾燥して、組み付けていきます。
磨き作業に入ります。
今回は「滑らかな肌に」というオーダーでしたので、いつもより丁寧に重ねて磨きます。
完成です。
オーナー様にも満足していただいたようで、うれしく思いました。